Quick Cache新旧版の選び方とその設定 1


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Quick Cache新旧版の選び方とその設定

こん**は、@wine_and_webことhirok-kです。

WordPressプラグインQuick CacheWordPressの高速化には不可欠なプラグインですが、新版と旧版では大きな違いがあり、それぞれ設定できる項目が異なります。
その選び方とそれぞれの設定方法を改めてご紹介します。

Quick Cacheは新たにZenCacheという名前のプラグインに変更になっため、こちらで紹介している情報とはすでに異なっている箇所があります。予めご了承ください。

ZenCacheとは別のキャッシュプラグインとなりますが、WP Fastest Cacheについて2015年版 さくらレンタルサーバ上のWordPress高速化対策(広告対応あり)で触れていますので、合わせてご覧ください。

新旧版それぞれの違い

現在Quick Cacheは、

  • 新版Pro(有料版)
  • 新版(無料版)
  • 旧版(無料)

の3つが存在しています。

それぞれの違いは以下のとおりです。

新版Pro 新版無料 旧 版
キャッシュ
動作確認コード挿入設定 *1
キャッシュクリアボタン *2
フィードキャッシュ
GETリクエストキャッシュ
ブラウザキャッシュ
キャッシュ期限設定
自動キャッシュ作成
自動キャッシュ削除
URL別キャッシュ設定
リファラー別キャッシュ設定
UA別キャッシュ設定
MD5ハッシュ設定
設定セーフガード
設定エクスポート
自動アップデート

*1 自動で挿入されてしまいます
*2 プラグイン設定ページのみボタンが表示されます

これをみてお分かりいただける通り、新版Proは旧版にいくつかの機能を加えたものに対して、新版(無料版)は旧版よりもかなり機能が削られていることがお分かりいただけるかと思います。

もちろん、コードの見直しにより実行速度の向上や効率化などがあるため一概に比較することは難しいですが・・・。

選ぶ基準

どれを選べばよいのかわかりづらいのですが、簡単にYES/NO形式で選べる図を用意しました。
これに則して選んでいただければ、ほぼ機能的に不満なく使っていただけるかと思います。

Quick Cacheの選び方チャート

なお使用しているテーマがレスポンシブでない場合、WPtouchプラグインを使用していると仮定しています。

新版のインストールと設定

インストール

プラグイン > 新規追加へ行き、Quick Cacheを検索し、Quick Cache (Speed Without Compromise)を見つけたらその下に表示されるいますぐインストールをクリック。プラグインを有効化をクリックし、インストールは完了です。

設定

設定箇所は少ないのですが、順を追ってご説明します。

Quick Cache新版(無料版)の設定1

Enable/Diaable
キャッシュを使用するかしないかの設定です。
キャッシュを使用するので、Yesを選択します。
また、Quick Cacheが動作しているかどうかを示すコメントコードをページ末尾に挿入したい場合は、その下にあるプルダウンでYesを選択します。

Deactivation Safegugards
Quick Cacheプラグインを無効化や削除した際にその設定やキャッシュを削除するかしないかの設定です。
一旦無効化したい、一旦削除したいがまた有効化するかもしれないというときはYesを選択します。

Quick Cache新版(無料版)の設定2

Directory / Expiration Time
キャッシュを保存するディレクトリの指定設定と、キャッシュ保持する期限の設定です。
キャッシュ用ディレクトリを別途指定する必要がなければ、デフォルトそのままでOKです。
指定する場合は、そのパスを指定しパーミッションも併せて設定します。
キャッシュ保持期限は、seconds(秒)、minuits(分)、hours(時間)、days(日)、weeks(週)、months(月)の単位で指定可能です。

Quick Cache新版(無料版)の設定3

Client-Side Cache
ブラウザキャッシュを使用するかしないかの設定です。
通常であれば、Yesを選択しブラウザキャッシュを使用します。
ただし画像やCSS、JSを頻繁に入れ替えているサイトの場合は、Noを選択してブラウザキャッシュを無効にします。

Get Requests
クエリーを伴うページをキャッシュするかしないかの設定です。
クエリーを伴うページとは、/?s=wordなどがURLにつくページです。
サイト内で特定の単語での検索がよく行われたりする場合は、Yesを選択します。

Quick Cache新版(無料版)の設定4

RSS, RDF, and Atom Feeds
投稿などのRSSフィードをキャッシュするかしないかの設定です。
RSSフィードを直接購読している人が多い場合は、Yesを選択しキャッシュするようにします。
通常であれば、NoでももちろんOKです。

GZIP Compression
GZIP圧縮を使用する際のhtaccessファイルへの記述例がここにあります。
mod_deflateが使用できるレンタルサーバなら、この記述例をしようしてmod_deflateを使用します。

なおさくらのレンタルサーバなどmod_deflateが使用できない場合は、php.iniに

を記載することでGZIP圧縮を使用できます。

Quick Cache新版(無料版)の設定5

Theme/Plugin Developpers
テーマ開発者やプラグイン会社向けの情報です。
Quick Cacheをより活用できるテーマやプラグインを開発する方向けの情報ですので、無視してください。

有料版へのアップグレード

開発元であるWebSharks incのオフィシャルページで、Pro Version ($15 USD)をクリックし、次のページでユーザー名やパスワード、支払い方法などを入力します。

Quick Cache Proへのアップグレード方法 手順1

Quick Cache Proへのアップグレード方法 手順2

支払いはPayPal経由となるため、アカウントを持っている方はログインをして支払いを行います。持っていない方は、アカウントを作る必要なく支払いを行えます。

支払いを終えて確認が終わると、ユーザーページからダウンロードできますので、それをインストールすることでPro版を使用できます。

旧版のインストールと設定

インストール

旧版をインストールするには、新版とは同じ方法が使用できません。
そこでWordPress.orgから一旦ダウンロードし、アップロードする方法でインストールを行います。

Plugin > Quick Cache > Downloadから、旧版の最新版である111203バージョンをダウンロードします。
もし111203バージョンでうまく動作しない場合は、他のプラグインとの相性が悪い可能性がありますので、より古いものを試す前に他のプラグインを外してみるなりしてみましょう。

旧版のダウンロード

ダウンロードしたら、プラグイン > 新規追加へ行き、アップロードをクリック。ファイルを選択し、いますぐインストールをクリック。プラグインを有効化をクリックし、インストールは完了です。

設定

新版(無料版)に比べ設定箇所が多いのですが、基本的にほぼ同じです。
設定の順を追ってご説明します。

Quick Cache旧版の設定1

Quick Cache (ON/OFF)
キャッシュを使用するかしないかの設定です。
キャッシュを使用するので、Yesを選択します。

Internal Debugging
Quick Cacheが持っているデバッグシステム用の設定です。
不要ですので、Falseを選択します。

Logged In Users
ログインユーザーにもキャッシュを使用するかしないかの設定です。
ログインが必要なメンバーサイトではFalseに、そうでない場合はTrueを選択します。
ただしFalseを選択すると、管理者向けにもキャッシュが作成される可能性があるため注意が必要です。
その際は、No-Cache URI Pattersで別途設定を行います。

Quick Cache旧版の設定2

GET Requests
クエリーを伴うページをキャッシュするかしないかの設定です。
クエリーを伴うページとは、/?s=wordなどがURLにつくページです。
サイト内で特定の単語での検索がよく行われたりする場合は、Yesを選択します。

Client-Side Cache
ブラウザキャッシュを使用するかしないかの設定です。
通常であれば、Trueを選択しブラウザキャッシュを使用します。
ただし画像やCSS、JSを頻繁に入れ替えているサイトの場合は、Falseを選択してブラウザキャッシュを無効にします。

Quick Cache Old 3Quick Cache旧版の設定3

Cache Expiration Time
キャッシュ保持する期限の設定です。
ここでは秒数で指定を行いますが、時間や日数での指定はできないため注意が必要です。

Dynamic Cache Pruning
キャッシュの自動削除に関する設定です。
個別投稿や固定ページを更新した際に、どのページのキャッシュを削除するかを指定できます。
更新した個別投稿や固定ページのみ削除する場合は、Single
更新した個別投稿や固定ページ、フロントページを削除する場合は、Single+Front Page
キャッシュ全てを削除する場合は、All
キャッシュ保持期限まで削除しない場合は、None
をそれぞれ選択します。

Quick Cache Old 3Quick Cache旧版の設定4

No-Cache URI Patterns
キャッシュを使用しないURI(URL)の設定です。
デフォルトで管理者向けの設定情報が入力されているので、特段の必要がなければそのままでOKです。

No-Cache Referrer Patterns
キャッシュを使用しないリファラーの設定です。
特段の必要がなければ、空欄のままでOKです。
設定する場合はhttpから始まるURLを入力しますが、正規表現やワイルドカード(アスタリスク)などはサポートされていないため、設定したいリファラーの数だけ記述する必要があります。

Quick Cache Old 3Quick Cache旧版の設定5

No-Cache User-Agent Patterns
キャッシュを使用しないユーザエージェントの設定です。
レスポンシブテーマを使用せずにWPtouchなどを使用してスマホ表示やガラケー用表示を行っている場合は、こちらにそのユーザエージェントを入力します。
以下のものを入力すれば、ほぼ事足りるでしょう。

ただし、こちらを記載するとキャッシュを使用しないため、スマホやガラケーからのアクセスが多くキャッシュを使用したい場合は別途MD5 Version SaltでMD5ハッシュを記述する必要があります

Mutex File Locking
Mutexファイルロックに関する設定です。
こちらでは特段の必要がなければ、Mutex(Semaphore)でOKです。

Quick Cache Old 3Quick Cache旧版の設定6

MD5 Version Salt
MD5ハッシュの設定です。
ここではMD5ハッシュを設定することで、スマホ表示用にWPtouchなどのプラグインを使用している場合でもキャッシュを使用することが可能になります。
簡単に説明しますと、ユーザエージェント別にキャッシュを生成し振り分けようというものです。
こちらをコピペするだけでそれが可能になります。

Quick Cache Old 3Quick Cache旧版の設定7

Sitemap Auto-Caching
サイトマップを利用した自動キャッシュ生成に関する設定です。
通常Quick Cacheでは訪問のあったページのキャッシュを生成し保持しますが、こちらを設定することでサイトマップを元に自動的に各ページのキャッシュを生成してくれます。
特段の必要がなければ、Noを選択します。

自動キャッシュ生成を利用する場合はYesを選択し、各設定を行います。
Auto Cache User-Agent String
こちらではキャッシュ生成時のユーザーエージェントを設定します。
通常はデフォルトのままでOKです。
The Full URL To Your XML Sitemap
こちらではサイトマップXMLのURLを設定します。
通常であれば、http://www.example.com/sitemap.xmlにサイトマップXMLがあります。
A List Of Additional URLs, to “Auto-Cache”
別途追加して自動キャッシュを生成したいページがあれば、こちらに設定します。
1行につき1ページのURLを記述します。
Maximum Processes Allowed
こちらでは自動生成のタイミングを設定します。
5分にどれだけのページを生成するかを設定可能ですが、余りに多いページを自動生成するとサーバに負担をかけるため注意が必要です。

Deactivation Safegugards
Quick Cacheプラグインを無効化や削除した際にその設定やキャッシュを削除するかしないかの設定です。
一旦無効化したい、一旦削除したいがまた有効化するかもしれないというときはYesを選択します。

まとめ

こうして見てくると旧版が至れり尽くせりであることがわかるかと思いますが、WordPressのバージョンアップに伴い使用できなくなる恐れもあり、また新版ではコードの見直しにより実行速度の向上や効率化、さらにはWordPressのバージョンアップに伴うメンテナンスも期待できるため、どちらを利用するかの一長一短があります。
もちろんベストは新版Proですので、そちらを購入することを考慮に入れても良いのではないでしょうか。
長所短所を理解した上で、どれを利用するかの一助になれば幸いです。

更新履歴
2015/09/18 最新事情に関する注意書きを追加

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